アパートに入居すると、ストーブが据え付けてあったり、自分で取り付けなければならなかったりするのよね。
もし、自分で取り付けなければならない場合、どんなストーブを取り付ければ良いのかしら?
ストーブの設置場所によって、取り付けられる機種が決まってきます。
気を付けなければならないこともありますので、簡単にご説明しましょう。
ストーブの種類
FF式ストーブ
ストーブの裏側で、給排水トップが壁を貫通するストーブです。
屋外から新鮮な空気を取り込み、燃焼して汚れた空気を屋外に排出します。
ストーブ設置場所の壁に穴(壁貫通スリーブ)がある場合、このタイプのストーブを用意することになります。
煙筒式ストーブ
ストーブ天板から煙筒をつないで、不燃材で作られた壁の穴から屋外に配管し、屋根より高い場所に煙筒のトップを取り付けるタイプのストーブです。
室内の空気を取り込み、燃焼して汚れた空気を、煙筒を通して屋外に排出します。
ストーブ設置場所の壁の高い場所に、穴が開いた石が入っている場合、このタイプのストーブを用意することになります。
ほとんどの場合、屋外の煙筒は配管済みですので、屋内の壁の穴が開いた石の所までは煙筒がきていると思います。
また、集合煙筒の場合は、アパートの屋外に四角柱の煙筒部が2階の屋根まで上がっていますので、屋内の集合煙筒の接続部までストーブの煙筒をつなげば良い様になっています。
ポータブルストーブ
室内の空気を取り込み、燃焼ガスも室内に排出するストーブです。
給排気トップも煙筒も必要ありません。
着火する時に、電気が必要になりますが、電池式であればコンセントも必要ありません。
震災で停電になった場合でも使用できるので、とても便利です。
取り付け場所も選びませんから、好きな場所に置けます。
ポータブルストーブをアパートで使用する場合は気を付けましょう
ポータブルストーブは、排気の配管が無く、取り付け場所を選びませんので、アパートで使用している方も多いのではないでしょうか。
ただ、隙間だらけのアパートであれば良いのですが、最近のアパートは部屋の気密性が良くなっています。
灯油が燃焼する時、水蒸気を発生します。
気密性の良いアパートで、ポータブルストーブを焚いていると、まず、窓ガラスが結露して、びちゃびちゃになります。
燃焼時、水蒸気と一緒に二酸化炭素も出ていますので、身体のことを考えても、窓を開けて換気すると良いのですが、寒い冬に換気する方も少ないでしょう。
そのままポータブルストーブをガンガン焚いていると、天井から雨漏りがする場合もあります。
天井裏に水蒸気が溜まると、天井裏の柱や梁が結露でびちゃびちゃになり、雨漏りかと思うくらい水が滴ってくることがあります。
アパートは、2部屋くらいあっても、居間にストーブが1台だけだったりしますので、奥の部屋でポータブルストーブを焚きたくなりますよね。
そんな時は、安全のため、そして結露防止のため、寒くても窓を開けてしっかり換気するようにしましょう。
床暖房ストーブはどうでしょう
居間にFF式か煙筒式のストーブを設置するならば、床暖房ストーブを選択する方法もあります。
ストーブを燃焼させて発生した排気は屋外に排出されますが、排気に含まれる熱を再利用して、床暖房のソフトパネルを温めるストーブです。
足元から温める床暖房は、設定温度が低めでも快適に過ごせます。
ただ、ソフトパネルはストーブを設置している部屋に敷きましょう。
ストーブから出ている温水を循環させるチューブを伸ばせば、隣の部屋に敷くこともできますが、ストーブの排気熱を利用していますので、ストーブを設置している部屋が暖まって、ストーブの燃焼が止まってしまうと、床暖房パネルは温まらなくなります。
まとめ
・ストーブ設置場所の壁に穴(壁貫通スリーブ)がある場合は、FF式ストーブを選びましょう。
・ストーブ設置場所の壁の高い位置に穴の開いた石がはまっている場合は、煙筒式ストーブを選びましょう。
・ポータブルストーブは、どの部屋にも設置しやすく便利ですが、二酸化炭素と水蒸気が発生しますので、安全のため、そして結露防止のため、しっかり換気しましょう。
・予算があるなら、居間に排気熱再利用のFF式か煙筒式の床暖房ストーブを設置し、床暖房のソフトパネルを敷きましょう。寒い日も快適に過ごせます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。