浄水器の話 ビルトイン型(アンダーシンク型)

浄水器
博士
博士

据え置き型(カウンタートップ型)の浄水器を使っていたんだけど、浄水器本体や蛇口と浄水器本体を接続する給水チューブで、シンク周りが狭くなって、使い勝手が良くないので、ビルトイン型(アンダーシンク型)の浄水器に取り替えようと思うの。

助手
助手

ビルトイン型(アンダーシンク型)の浄水器であれば、浄水器本体はシンク下の収納の中にに設置されるので、シンク周りがすっきりしますね。

ビルトイン型(アンダーシンク型)浄水器の取り付けについて

浄水器専用水栓を設置する方法

シンクには、すでにシングルレバー混合栓等が取り付けてあると思いますが、そのわきに浄水器用の専用水栓を設置します。

そして、シンク下の収納の中の空いているスペースに浄水器本体を置きます。

浄水器専用水栓の下には、配管が3本出ていると思います。
シンク下の収納の中で既存の蛇口につながっている水の配管を分岐し、浄水器専用水栓下に出ている給水配管に接続します。

浄水器専用水栓の下から出ている残りの給水ホース2本(IN側・OUT側)を浄水器本体に接続します。

浄水器専用水栓と浄水器本体を接続する部材は同梱されているでしょうし、接続部品はワンタッチ接続になっていると思います。

しかし、浄水器専用水栓を設置するためには、シンクに蛇口設置用の穴を開けなければなりませんし、既存の蛇口に接続されている水の配管を分岐し、浄水器専用水栓に接続するための部材の用意やその工事には技術を要します。

そのため、専門業者への依頼が必要になります。

浄水器兼用水栓を設置する方法

浄水器専用水栓を設置するのではなく、既存の蛇口を外して、通常の給水・給湯と浄水器の給水を、1台の蛇口で切り替えて両方に使える兼用水栓もあります。

兼用水栓であれば、シンクに穴を増やす必要はなくなりますが、既存の蛇口からの取り替えになるため、前の蛇口を外してみたら穴が合わなかった等のアクシデントもあるでしょうし、工事に技術を要することは変わりません。

専門業者へ依頼することをおすすめします。

浄水器専用水栓は元止め式です

浄水器本体に、常に水圧がかかっていると、水漏れの原因になりますし、浄水器本体も早く痛みます。

そのため、浄水器専用水栓は、元止め式という、蛇口を開けて初めて浄水器本体に水が送られるようになっているものがほとんどです。

ただ、蛇口を開けてから水が出るまでに少し時間がかかりますし、蛇口を閉めてから水が止まるまでにも少し時間がかかるので、通常の蛇口に慣れていると、そのタイムラグに不思議な感じがするかもしれません。

フィルターカートリッジの交換について

どんなに高性能な浄水器でもフィルターカートリッジの交換は必要です。

ビルトイン型(アンダーシンク型)浄水器は、据え置き型(カウンタートップ型)浄水器と同じく、水道直結型浄水器より処理容量が大きく、機種にはよりますが、フィルターカートリッジの交換は年に1回程度必要かと思われます。

水道直結型浄水器の時は、浄水器がモデルチェンジした場合、フィルターカートリッジが同じとは限らないため、フィルターカートリッジが手に入れにくいことを話しましたが、ビルトイン型(アンダーシンク型)の浄水器は、価格が高く、普及している機種も少なく、工事に専門業者への依頼が必要なこともあり、フィルターカートリッジは手に入れやすいかと思われます。

ただ、購入した浄水器が製造中止になった場合は、フィルターカートリッジも手に入らなくなる可能性はあります。

まとめ

ビルトイン型(アンダーシンク型)浄水器は、水道直結型浄水器より処理容量が大きく、使い勝手が良いと思います。

シンク下の収納スペースを使って、浄水器本体を設置するため、据え置き型(カウンタートップ型)浄水器のようにシンク周りが狭くなることもありません。

浄水器専用蛇口か浄水器兼用蛇口を設置することにより、水道直結型浄水器や据え置き型(カウンタートップ型)浄水器のように、既存の蛇口に負担がかかって水漏れすることもありません。

浄水器専用蛇口が元止め式であれば、水道直結型浄水器や据え置き型(カウンタートップ型)浄水器と同じく、使用時以外に浄水器本体には水圧がかかりませんので、浄水器本体の消耗も防げますし、接続部からの水漏れも防げて安心です。

ただ、購入金額は高く、工事には専門業者への依頼が必要ですので、別途設置工事費がかかります。

キッチンのリフォームを考えている方は、リフォームと一緒にビルトイン型(アンダーシンク型)浄水器の設置を行うのもひとつの方法です。

これまで、水道直結型浄水器、据え置き型(カウンタートップ型)浄水器、ビルトイン型(アンダーシンク型)浄水器の話をさせていただきました。

価格も手頃で取り付けやすいが、処理容量が小さい水道直結型浄水器。

処理容量は大きく、使い勝手も良いが、価格が少々高く、シンク周りが狭くなる据え置き型(カウンタートップ型)浄水器。

処理容量は大きく、使い勝手も良く、シンク周りもすっきりしているが、価格が高く、専門業者への依頼が必要となるビルトイン型(アンダーシンク型)浄水器。

良く考えた上で、自分に合った、そして、自宅のキッチン仕様に合った浄水器を選定してください。

その際、フィルターカートリッジの確保を忘れないようにしましょう。
フィルターカートリッジは、浄水器の説明書通りに交換しなければなりません。
そうしないと、水がきちんとに浄化されず、逆においしくない水を飲むことになります。

補足 : 浄水型ウォーターサーバー

浄水型のウォーターサーバーを、ご存じですか?

ウォーターサーバーというと、12Lくらいのボトルを購入してサーバーに設置するというイメージですが、家庭の水道水を使用して、浄水フィルターを通すことで、おいしい水が使用できるものもあるんです。

そして、水道直結型ではなく、蛇口の水を汲んで、ウォーターサーバーの給水タンクに注ぐだけというものもあります。

給水配管のことを気にすることなく、コンセントさえあれば、どこにでも設置できますし、水の補給さえ行えば、水量も気にせず使えます。

サーバーはレンタルですから、定額料金で使用できます。

浄水型ウォーターサーバーにつきましては、こちらでご説明しています。
「浄水型ウォーターサーバーは設置場所を選ばない」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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