水道直結型の浄水器を使っていたんだけど、処理容量が小さいので、据え置き型(カウンタートップ型)の浄水器に取り替えようと思うの。
キッチンカウンターの上に置く場所があれば、据え置き型(カウンタートップ型)の浄水器も良いですね。
据え置き型(カウンタートップ型)の浄水器の取り付けについて
カウンターの上に余裕はありますか?
据え置き型の浄水器は、キッチンカウンターの上に置き、既設のキッチンの蛇口と浄水器を給水ホースで接続します。
蛇口との接続方法は、機種によっていろいろです。
蛇口本体に中間分岐栓を挟み込む方法
カウンターから出ているシングルレバー混合栓の上部を外して、湯水を混合させるカートリッジと回転する首の部分(スパウト部)の間に分岐栓を挟み込んで、浄水器の給水ホースをつなぎます。
この方法は、今キッチンに付いている蛇口の機種を把握し、それに合う中間分岐栓を選定しなければならず、蛇口のレバーと湯水を混合させるカートリッジを外さなければ取り付け出来ませんので、ある程度の技術が必要だと思われます。
専門業者に相談した方が良いでしょう。
蛇口の先に分岐栓を取り付ける方法
分岐栓を取り付けるのは、水道直結型浄水器の取り付けリングの設置方法と同じです。
蛇口の先端に泡沫キャップ(蛇口の吐水口の先に付いている水流を整えるキャップ)が付いている場合は、キャップのねじを外して、浄水器の分岐栓をねじ込みます。
蛇口の先端に泡沫キャップが付いていない場合は、蛇口の先にふくらんだ部分があれば、ふくらんだ部分に引っかける固定用のリングがあります。
蛇口の先にふくらんだ部分がなければ、3~4本のビスで蛇口の先に取り付け用のリングを固定することになります。
説明書を良く読み、どのパーツが自分の家の蛇口に合っているか判断することが必要です。
たいていの蛇口の先に対応していると思いますが、その対応パーツの多さに困惑する方も多いと思います。
ねじを固定すると蛇口の先が微妙に変形します
水道直結型の浄水器と同じで、泡沫キャップのねじを利用する方法であれば良いのですが、ビス止めの場合、蛇口の先の断面が丸だとしたら、その丸に四方から均等にビスをあてがって固定するので、蛇口の先が微妙に変形してしまいます。
もし、浄水器を買い替えた時、ビス止めした以前の分岐栓用の固定リングを外し、新しい分岐栓用の固定リングを同じようにビス止めで取り付けようとした場合、蛇口の吐水口の先が微妙に変形しているためゴムパッキンの接触面に微妙な隙間が出来て、水漏れしてしまうことがあります。
変形しているのは目で見てもわかると思いますが、隙間が出来ているのは、微妙な加減のため良くわからないと思います。
しかし、何回やり直しても水が漏れるため、そのような場合は、蛇口の回転する首の部分(スパウト部)を取り替えなければならないと思います。
フィルターカートリッジの交換について
水道直結型の蛇口と同じく、どんなに高性能な浄水器でもフィルターカートリッジの交換は必要です。
水道直結型の浄水器より処理容量が大きく、機種にはよりますが、フィルターカートリッジの交換は年に1回程度必要かと思われます。
水道直結型浄水器の時は、浄水器がモデルチェンジした場合、フィルターカートリッジが同じとは限らないため、フィルターカートリッジを手に入れにくいことを話しましたが、据え置き型(カウンタートップ型)の浄水器は、水道直結型の浄水器と比べると価格がやや高く、機種も少ないことから、フィルフィルターカートリッジは手に入れやすいかと思います。
ただ、購入した浄水器が製造中止になった場合は、フィルターカートリッジも手に入らなくなる可能性はあります。
蛇口に取り付けた分岐栓から水が漏れていませんか?
蛇口に取り付けた分岐栓から据え置き型(カウンタートップ型)浄水器へ水を送るのにゴムチューブが使われます。
ゴムチューブはシンクの縁を這わすことになります。
ゴムチューブの耐久力にもよりますが、シンクに入れた鍋等があたって潰れることもあるでしょうし、折れることがあるかもしれません。
そうすると、水が浄水器に送れなくなり、行き場のなくなった水が、蛇口と分岐栓のつなぎ目や分岐栓とゴムチューブのつなぎ目から漏れることがあります。
まとめ
据え置き型(カウンタートップ型)浄水器は、キッチンカウンターの上に置く場所が必要ですし、蛇口と浄水器をつなぐゴムチューブが必要になりますので、キッチンカウンターに余裕がない方やシンク周りをすっきりさせたい方には向きません。
据え置き型(カウンタートップ型)浄水器は、水道直結型浄水器と比べると価格がやや高く、機種も少ないことから、フィルターカートリッジは手に入りやすいかもしれません。
ただ、本体が製造中止になれば、フィルターカートリッジも手に入らなくなる可能性は高いです。
据え置き型(カウンタートップ型)浄水器は、シンク周りにゴムチューブが露出していますので、ゴムチューブが折れたり、潰れたりした場合は、分岐栓やゴムチューブのつなぎ目から水が漏れることがあります。
据え置き型(カウンタートップ型)浄水器は、シンク周りにスペースが確保できれば、水の処理容量は大きく、蛇口の先に付ける分岐栓であれば取り付けも容易なことから、使い勝手はかなり良いと思います。
据え置き型(カウンタートップ型)の浄水器より価格は高いですが、浄水器がキッチン収納の中に収まるビルトイン型(アンダーシンク型)の浄水器もあります。
ビルトイン型(アンダーシンク型)浄水器につきましては、こちらでご説明しています。
「浄水器の話 ビルトイン型(アンダーシンク型)」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。