家に帰ったら、蛇口から水が漏れていたの。
すぐに修理屋さんを頼んだのだけど、待っている間どうすれば良いのかしら?
まずは、水を止めましょう。
まわりが水浸しになってしまいます。
アパートの2階だったりすると、1階に水が漏れて迷惑をかけてしまうこともあります。
まず、最初にやることは水を止めること
キッチンや洗面化粧台であれば、シンクや洗面ボウルの下にある扉を開けると、水の配管とお湯の配管にバルブが付いている場合が多いですので、両方閉めてください。
壁付けの蛇口であれば、壁につながる左右の湯水のクランク部分にマイナスドライバーがささる丸い突起部分があります(寒冷地用のみ)ので、そっと閉めてください。
長いこと回していないと、固まっている場合がありますので、急に「ぐっと」力を入れないでください。
「バキッ」と音がしたら大変です。(水が噴き出すかもしれません)
少しずつ力を入れて回していきましょう。
それで回らなければあきらめて、別の方法を探しましょう。
寒冷地の仕様であれば、近くに水抜き栓がありますので、レバーを「閉」に動かしてください。
長いこと使用していないと、レバーが固くなっている場合があります。
無理に動かすと、レバーが壊れる場合があります。
修理屋さんに頼んで、水抜き栓内部のOリング(3~4枚)を取り替えて、ワセリンを塗り込んでもらうと直ります。(修理費は¥3,000~¥5,000くらいでしょうか?)
ただ、レバーが横向きに付いている古い水抜き栓だと、もうOリングは製造していませんので、取り替えになり、床下を掘ることになりますので、万単位のお金がかかります。(工事費は¥50,000~¥80,000くらいでしょうか?)
屋外にある水道メーターの元栓を閉めると家中の水を止めることが出来ますが、ほとんどの地域では、役所の水道課に連絡して、役所の人に閉めてもらうことになっています。
勝手に閉めてはいけません。
というようなことをしている間に、修理屋さんが来てくれると思います。
時間があれば水まわりを片付けておきましょう
キッチンや洗面化粧台の蛇口で水漏れを起こしたのであれば、シンクや洗面ボウルの下の扉の中を片付けましょう。
扉を開けて、中に入れている鍋や洗剤等を出しておきましょう。
配管修理が行い易くなります。
修理屋さんが来てから、修理屋さんに待ってもらって鍋等出しているのは、時間がもったいないですよね。
速く修理が終わって、修理屋さんが早く帰れた方が、お互いに楽だと思います。
配管が見えない場合は、奥の壁にビスで止めた四角いボードのようなものがあって、そのボードをビスを外して取り、その中にある配管を修理するかもしれません。
やっぱり、鍋等出しておいた方が良いと思います。
キッチンの蛇口から水が漏れている場合
壁付けの蛇口で、つなぎ目から水が出ている場合は、つなぎ目のパッキン交換で直る可能性が高いと思われます。(修理費は¥3,000~¥5,000くらいでしょうか?)
シンクの天板に付いている蛇口で、シングルレバーの下あたりから水が出ている場合は、内部のカートリッジ(湯水の混ぜ具合の調整と出し止めをする部品)を取り替えると直ると思われますが、蛇口の品番を確認し、メーカーから部品を取り寄せる必要がありますので、その場では直りません。(修理費は¥8,000~¥10,000くらいでしょうか?)
蛇口の吐水口を左右に振る時に動く溝から水が漏れている場合は、溝に上下に入っているUパッキン(Uの字をしたちょっと特殊なパッキン)を取り替えると直ると思われますが、こちらも取り寄せる必要がありますので、その場では直りません。(修理費は¥3,000~¥5,000くらいでしょうか?)
洗面化粧台の蛇口から水が漏れている場合
壁付けの蛇口の場合は、キッチンの蛇口と同じ要領になります。
洗面化粧台の天板に付いている蛇口の場合もキッチンの蛇口と同じ要領ですが、洗面化粧台の蛇口は、シャワーヘッドになっている場合が多いと思います。
洗面化粧台の扉を開けると、中に蛇口のシャワーヘッドにつながるシャワーホースがあると思います。
シャワーホースとシャワーヘッドのつなぎ目から水が漏れている場合は、パッキン(これもUパッキンのことが多いのですが、互換性がありますので、取り寄せなくてもあるかもしれません)の交換で直ると思います。(修理費は¥3,000~¥5,000くらいでしょうか?)
ただ、シャワーホースも年数を経ると劣化して、蛇腹のあたりから水が漏れてくることがあります。
シャワーホースになると、メーカーから取り寄せなければなりませんので、その場では直りません。(修理費はメーカーのシャワーホース部品の値段次第でしょうか?)
メーカーは、基本的にその蛇口が製造中止になってから、10年間部品を提供してくれます。
ただ、10年を過ぎると部品供給不可となりますので、修理不能となり、蛇口まるごと取り替えになります。
部品が提供されていても、組み合わせ部品の場合は、必要な部品を含む形で、まだ大丈夫な部品も付いて、ひとつの組み合わせ部品になっていることがあります。
組み合わせ部品をまるごと取り寄せになるか、必要部品だけ取り寄せられるかによっても、メーカーで部品の値段が大きく変わるところです。
浴室の蛇口から水が漏れている場合
浴室の蛇口は、壁付けで、シャワーヘッドが付いている場合がほとんどでしょうから、洗面化粧台の蛇口と同じ要領になります。
ただ、シャワーホースは互換性が高いため、家電量販店でも購入することができます。
もし、サーモシャワー水栓で、横のレバーを「止」にしても水が止まらない場合、サーモで温度調整をしてもお湯の温度が定まらない場合は、内部の部品交換が必要になりますので、修理屋さんを呼びましょう。
メーカーから部品を取り寄せなければならないので、その場では直りません。
部品代もメーカーで異なりますので、それによって、修理費の幅も広がります。
また、サーモシャワー水栓が、製造中止から10年経過していると、部品供給不可ですので、修理不能となり、水栓まるごと取り替えになります。
トイレの便器まわりが濡れている場合
タンクにつながっている給水管を触ってみましょう。
トイレの中が暖かい時は、結露している場合がありますので、一度ウェスで拭いてから触ってください。
もし、つなぎ目から水が出ている場合は修理屋さんを呼びましょう。
つなぎ目のパッキン交換で直る可能性が高いと思います。(修理費は¥5,000~¥8,000くらいでしょうか?)
配管から漏れていない時は、温水暖房便座の下の部分を触ってみましょう。
濡れているようであれば、一度ウェスで拭いてから、温水暖房便座を使ってみてください。
使うと水が出てくるようであれば、温水暖房便座の内部部品を取り替える必要があると思います。
修理屋さんかその温水暖房便座のメーカーメンテナンスを呼びましょう。
メーカーメンテナンスの連絡先は、便座の蓋の裏に書いてあると思います。
修理費はメーカーメンテナンスで異なると思います。
メンテナンス会社が遠ければ出向料(修理する家まで来るのにかかる料金)が高くなるからです。
温水暖房便座も、製造中止になってから、10年間は部品を提供してくれますが、10年を過ぎると部品の供給が不可となり、修理不能のため、温水暖房便座まるごと取り替えになります。
温水暖房便座が濡れていない時は、便器の側面を触ってみましょう。
結露しているかもしれませんので、一度ウェスで拭いてから触ってください。
便器の側面が濡れていないのに、便器まわりの床が濡れている場合は、便器を使う時に過って汚してしまったか、便器と排水管のつなぎ目から水が漏れている可能性が考えられます。
使用中に汚してしまったのでなければ、修理屋さんを呼んで便器を外してもらいましょう。
便器を外した時、排水管まわりが濡れていなかったら、接続部分からの水漏れではありません。
逆に、排水管まわりが濡れていれば、接続部分の修理が必要になると思います。(修理費は便器の脱着もありますので、¥10,000~¥15,000くらいかかるかもしれません)
給水管の接続部分も、温水暖房便座も、便器と排水管の接続部分も異状ないのに、便器を使うと給水管まわりや便器まわりの濡れ方かひどい場合は、換気がうまく機能していないために結露がひどくなっているということも考えられます。
窓を開けて換気してみましょう。
結露が抑えられるかもしれません。
寒冷地で屋外の散水栓が凍結した場合
水落としをしていたにもかかわらず凍結してしまった場合は、蛇口の残り水が凍って水が出ないと思われますので、蛇口の頭から沸騰させた熱湯をかけてみましょう。
水落としをしなかったために凍結してしまった場合は、土に埋まった部分から凍結していると思われます。
水抜き栓と立上り管(サヤ管付き)がある場合、蛇口の付いている配管の根元に立上り管のサヤ管があると思います。
サヤ管と立上り管の間にゴムのキャップが付いていると思いますので、キャップをずらして、サヤ管の口から立上りの配管に沿って、静かに熱湯を入れましょう。
サヤ管から熱湯が溢れたら一度止めて、お湯が下がったらまた熱湯を入れましょう。
これを繰り返すと、土に埋まっている配管が熱くなり、水が出る場合があります。
出ない時は、修理屋さんを呼んで電気で解氷してもらいましょう。
水抜き栓と立上り管の配管を電気でつなぐと、土に埋まった部分すべてが電気で熱くなり、水が出ます。
水が出た時、蛇口の先以外から水が出ている場合は、修理が必要です。
最悪水抜き栓ごと交換になる場合もありますので、冬場の屋外の蛇口の水抜きは忘れずに行いましょう。
水抜き栓ごと交換になった場合、修理費は¥50,000~¥80,000くらいかかると思います。
まとめ
水漏れがおきた場合、まずは落ち着いて漏れている水を止めましょう。
キッチン、洗面化粧台、浴室、トイレとありがちな修理部分をご説明しましたが、修理が必要な部分はいろいろです。
調べてみなければ、修理が必要な部分はわかりませんし、修理屋さんによっても、その地域によってもやり方、考え方はそれぞれです。
修理費も変わってくるでしょう。
信頼できる修理屋さんは、きちんと説明してくれます。
説明をよく聞いて、修理をお願いしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。