家で使っている水が濁ることってあるわよね。
白く濁ったり、赤く濁ったりすることがありますね。
水の濁りはなぜ起きるのでしょう?
普段は気にも留めませんが、突然濁るとびっくりしますよね。
濁る色で、ある程度原因を特定することができます。
白く濁る原因は?
水に空気が含まれると、細かな泡で、白く濁ったようにみえます。
近くで道路に埋設されている上水道の配水配管の工事が行われると、白く濁ることがあります。
また、寒冷地ですと凍結防止に水落としする場合、住宅の配管に空気が入りますので、復旧する時、配管に溜まった空気が押され、白く濁ることがあります。
これは、住宅の水道メーターの取り替え時にも起きることで、ほとんどの地域では水道メーターは水道事業者から借りているものであり、耐用年数の8年ごとに水道事業者の発注で、業者が取り替えに来ます。
水道メーターを取り替える時、まず、メーターを外しますので、住宅内の配管の水が抜け、空気が入ることで水が白く濁ります。
しかし、空気は人体に影響ありませんので、少し水を出せばきれいになります。
少し水を出してもきれいにならない場合は、どこかに異常があるかもしれませんので、専門業者に依頼しましょう。
赤く濁る原因は?
近くで道路に埋設されている上水道の配水配管の工事が行われる場合、水が赤く濁ることがあります。
配管を取り替える場合、まず水を止めなければなりません。
長く使われていた配管の水を止めると、工事が終わって、水を張る際、静かに出しても、水が配管の内部をかき回し、錆び等で赤く濁ることがあります。
もちろん、水の濁りを防止するため、濁ることが予想できる配管系統に付いている弁やバルブを開けて、水を排出してはいますが、管の種類や使用年数等により、内面の錆びが出やすかったり、蓄積される量が多かったりと濁りが拡散されることがあります。
飲み水になる水が通っている配管の中を水がかき回しただけで、なぜ水が濁るのでしょう?
上水道の配水配管の中を水が流れる時、動きはほぼ一定です。
水が渦巻くところや比較的静かに流れるところはあまり変わりません。
水圧の変動はあります。
夜間の皆が寝静まる頃は、一般家庭では水を使う人はいませんから、水圧は上がります。
逆に、朝食・昼食・夕食の準備時間、片付け時間には、皆が水を使いますので、水圧は下がります。
それでも、配管内の水の動きは、さほど大きく変わりません。
しかし、一度配管内を空にしてしまうと、いくら静かに水を出しても、水が配管や配管をつなぐ継ぎ手(曲管)・弁類等の中をかき回します。
普段水が渦巻いているところは汚れも溜まらないかもしれませんが、水が静かに流れているところは、汚れが蓄積しやすいので、それが巻き上がって水が濁ります。
配管の中ってそんなに汚れているの?
道路の中に埋まっている上水道の配水配管は、各家庭に配水するため、大口径の配管を使います。
ダクタイル鋳鉄管を使う地域が多いと思います。
配管も進化していますから、耐震構造になっていたり、内面をコーティングして錆びが出ないようにしてあったりしていますが、すべての配管が新しくなっているわけではありません。
ただ、漏水にしても、配管替えにしても、そういう古い配管に起きることが多いですから、赤く濁ることが起きてしまいます。
赤く濁る場合はどうしたら良いのでしょう?
濁るのは自分の家だけで、近所の家は何ともない場合、自宅の敷地内の埋設管か、自宅の屋内配管の内部の錆び、汚れが原因と思われます。
少し水を出してきれいになれば良いのですが、そうでない場合、配管替えが必要かもしれません。
専門業者に依頼して、確認してもらう必要があります。
近くで道路に埋設されている上水道の配水配管の工事があった場合や近所の家が皆同じように水が濁っている場合は、役所の水道部に相談しましょう。
道路に埋設されている上水道の配水配管に問題がある場合は、役所がきちんと対処してくれます。
まとめ
水が濁った場合、まず、近所の家も同じ状況か尋ねてみましょう。
近所の家が同じ状況であれば、道路に埋設されている上水道の配水配管に何かあった可能性がありますので、役所の水道部に相談しましょう。
配水配管が原因であれば、役所がきちんと対処してくれます。
自分の家だけ水が濁っていた場合は、敷地内の埋設管か、自宅の屋内配管に原因がある可能性が高いです。
白く濁る場合は、水に空気が入り込んでいると思われます。
水落とししたとか、何か工事をしたとか、原因を考えてみてください。
空気は人体に影響ありませんし、少し水を出すときれいになります。
濁る原因に思い当たることが全くない場合や水を出してもきれいにならない場合は、専門業者に依頼してください。
赤く濁る場合は、屋内配管が老朽化している可能性がありますので、配管替えが必要になるかもしれません。
専門業者に依頼して確認してもらいましょう。
飲み水のことですから、早め早めの対処を心がけましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。