自分でできるガス給湯器の日常点検とメンテナンス

給湯器

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博士
博士

ガス給湯器を長く使用するため、自分でできる日常の点検とメンテナンス方法をご説明します。

助手
助手

合わせて、点検の重要性についてもご説明します。

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自分でできる日常点検

給排気トップがまわりの点検

給排気トップは機器の給気と排気を行う部材ですので、給排気トップが閉塞するようなものをまわりに置かないでください。

給排気トップがほこりやごみで詰まったまま使用すると、不完全燃焼等の原因になりますので、給排気口のほこりやごみは、必ず取り除いて使用してください。

また、新聞紙や木材、洗濯物や灯油・スプレー缶等、燃えやすいものを給排気トップまわりに置かないでください。

機器外装・下部まわりの点検

海の近くで潮風が当たりやすい地域の場合、潮風によって機器本体や配管接続部にサビが発生する場合があります。

サビがひどい場合は、内部への影響も考えられますので、点検(有料)をおすすめします。

※「お湯が出ない場合の対処法」「エラーコード(故障表示)が出た場合の対処法」「水漏れ時の対処法」「凍結防止のポイント」につきましては、以下の記事を参照してください。

自分でできる日常メンテナンス

機器外装・リモコンの清掃

機器やリモコンの表面が汚れた場合は、キッチン用中性洗剤を含ませたやわらかい布で汚れを拭き取ったのち、水を含んだ布で軽く拭き取ってください。

表面が傷つきますので、みがき粉、シンナー、ベンジン、エタノールやたわし等の硬いものは使用しないでください。

キッチン用リモコンは防水タイプではありません。
浴室用リモコンは防水タイプですが、むやみに水をかけないでください。
リモコンの内部には電気部品が入っていますので、故障の原因になります。

給水接続口水抜き栓のストレーナの清掃

給水接続口水抜き栓のストレーナにごみ等が付いていると、お湯の量が少なくなります。
そんな時は、水抜き栓をはずして、ストレーナの清掃をしてください。

①給水元栓を閉めてください。

②水抜き栓を左に回して外してください。
※水(お湯)が出ますので、容器で受けてください。
※やけど防止のため、機器内のお湯が冷めてから行なってください。
※外れにくい場合は、洗面所等の給湯栓を開けてください。

③水抜き栓の先端にあるストレーナを歯ブラシ等で水洗いしてください。
※特に、近くで水道配管の工事があった場合等、ストレーナにごみが付着することがあります。

④元通りに水抜き栓を取り付けてください。

⑤給水元栓を開け、水抜き栓周囲に水漏れがないことを確認してください。

浴槽の循環金具のフィルターの清掃

浴槽の循環金具のフィルターが詰まると、お風呂の温度が希望の温度にならないことがあります。
循環金具のフィルターはこまめに清掃してください。

①リモコンの運転スイッチを「切」にしてください。

②循環金具のフィルターを左に回して外してください。

③フィルターを歯ブラシ等で清掃してください。

④フィルターの受け側の溝や穴を、歯ブラシ等で清掃してください。

⑤ツメまたはマーク(線や△等)を合わせて、フィルターをはめ、右に止まるまで回してください。
※掃除後は、フィルターを元通りに取り付けて使用してください。(フィルターを取り外したままで使用すると、機器の故障の原因になります。)
※循環金具の形状は異なる場合があります。

追いだき配管湯あかの清掃

ポンプで浴槽の水を循環させますので、湯あかは溜まりにくくなっています。

細菌等が気になる場合は、市販のふろがま洗浄剤を試してください。(ふろがま洗浄剤の説明書に従って正しく洗浄してください。)

「ふろ配管洗浄」の機能により、追いだき配管内の残り湯を押し出したり、自動で追いだき配管の洗浄を行ったりできる場合もありますので、機器の説明書を良く読んでください。

点検の重要性

定期点検

使用上支障がない場合でも、不慮の事故を防ぎ、安心して長く使用するために、燃焼部等は年1回程度の点検整備をおすすめします。

給水用具(逆流防止装置)の点検

機器には給水用具(逆流防止装置)が内蔵されています。

給水用具に関しては、公益社団法人日本水道協会発行の給水用具の維持管理指針に示されている点検整備の実施をおすすめします。
時期は、4~6年に1回程度をおすすめします。
点検は販売店に相談してください。(点検料がかかります。)

あんしん点検

ガス給湯器も長期間使用すると、経年劣化により安全上支障が生じるおそれがあります。

「特定保守製品」に指定されていたガス機器、石油機器、電気機器の所有者は、「長期使用製品安全点検制度」により行う「法定点検」を受けることが求められていました。

指定された製品は、「所有者登録」を行うと特定製造事業者等より点検時期が近づく頃に点検の案内が送られてきますので、点検を受けることが求められていました。

しかし、「消費生活用製品安全法」の改正が、令和3年8月1日に施行され、この改定により、ガス機器からは「屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス・LPガス用)」「屋内式ガスふろがま(都市ガス・LPガス用)」が法令の対象から除外されました。

このため、ガス給湯器に関しては、点検等保守の責務はなくなりました。

ただ、各メーカーは機器の使用期間の目安として、「機器の設計上の使用期間」を設け、10年相当の使用期間が過ぎた場合、「点検お知らせ機能」が働き、機器に「888」の表示を出すことで、点検時期になったことをお知らせしています。

機器は使用できますが、安全のためメーカーに点検(有料)を依頼することをおすすめします。

※「あんしん点検」や「所有者登録」につきましては、以下の記事を参照してください。

まとめ

ガス給湯器を使用する上で、「自分でできる日常の点検」「自分でできる日常のメンテナンス」そして、「点検の重要性」について、ご説明しました。

ガス給湯器を長く使用するため、日ごろから点検を行い、自分でできるメンテナンスに心がけましょう。

自分の手に負えない場合は、必ず、販売店さん、修理業者さん、メーカーメンテナンスさんに依頼しましょう。

機器に「888」表示が出た時は、安心のため、メーカーの有料点検を依頼することをあすすめします。

「設計上の標準使用期間」の点検基準は、「消費者生活用製品安全法省令」に定められた法定点検の基準等を参考に各メーカーさんが設定しています。

標準的な使用条件を超える使用頻度や異なる使用環境(高温・多湿・海岸近辺(塩害地域)・高地(海抜1,000mを超える地域)・温泉水・井戸水・地下水使用等)で使用すると、設計上の標準使用期間より早く経年劣化が起きる可能性があります。

日常の点検を怠らず、不安がある時は、「888」の表示を待たずに、「あんしん点検」を依頼することもおすすめします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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