エコ水栓の機能と水落とし(水抜き)の仕方

水落とし
博士
博士

「エコ水栓」の使用が増えてきています。

助手
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給湯器等の無駄な着火を抑え、灯油やガス等の燃料を節約する給水栓です。

はじめに

「エコ水栓」の使用が増えてきています。

給湯器の無駄な着火を抑えることで、給湯器の燃料である灯油やガスを節約します。

燃料を節約するだけでなく、CO2の削減のも役立ち、地球環境に優しい給水栓です。

エコ水栓の機能

以下の図は「従来品」と「エコ水栓」の湯水混合位置です。

給水栓を使用する場合、レバーは中央にして、水を使う時は右側に、お湯を使い時は左側に回します。

しかし、ほんの少し使いたい時、例えばしゃもじを濡らす時、指先に付いた野菜くずを流す時等、レバーを中央のまま使用していませんか?

「従来品」の場合、レバーを中央にして出すと、湯水が混ざって出ます。
もちろん、ほんの少しですからお湯になることはありませんが、給湯器はお湯をつくるため作動しています。
お湯は使っていないのに、給湯器を無駄に着火させていることになります。

しかし、「エコ水栓」の場合は、レバー中央までは水しか出ません。
中央を過ぎた湯水の境に「カチッ」というクリック感があり、お湯が混じる場所がはっきりとわかります。

「エコ水栓」は、給湯器の無駄な着火を抑えるため、給湯器の燃料となる灯油ガスを節約します。

燃料の節約は、CO2の削減にも一役買っています。

エコ水栓の水抜きの仕方

キッチン等のエコ水栓以外、洗濯機、洗面化粧台、浴室等の給湯配管の水落とし(水抜き)は、関連記事「住宅の水落とし(水抜き)の仕方」をご覧ください。

キッチンまわりにある水抜き栓、FLハンドル、2階でしたら階上ハンドル、電動リモートコントローラーのいずれかを「水抜き」側に操作して、給水配管の水抜きをしてください。

それからエコ水栓本体の水抜きを行います。

従来品のシングルレバー混合栓の場合は、レバーを中央に合わせれば、湯水両方が空気を吸えましたが、エコ水栓の場合は、レバーを中央に合わせても水の配管の空気しか吸えませんので、水側と湯側に分けて水抜きする必要があります。

エコ水栓のレバーハンドルを全開状態で、水側(右側)いっぱいに回してください。
「吐水口水抜き栓」と「止水栓水抜き栓(水側)」を開けてください。

一般地・寒冷地共用タイプの蛇口の場合は、「吐水口水抜き栓」がないこともあります。
また、「止水栓水抜き栓(水側)」は、シンクの扉の中にありますので、そのまま開けると水びだしになりますので、容器で水を受けてください。

次に、エコ水栓のレバーハンドルを全開状態のまま、湯側(左側)いっぱいに回してください。
「止水栓水抜き栓(湯側)」を開けてください。

「止水栓水抜き栓(湯側)」も、シンクの扉の中にありますので、容器で受けてください。

シンク内の給水・給湯配管が、床から上がっている場合、湯水の「止水栓水抜き栓」がないことがあります。
その場合は、給湯器まわりにの床に、キッチン、洗濯機、洗面化粧台、浴室等の給湯配管の湯抜きバルブが設置されていますので、「抜く」側に操作してください。

まとめ

知らず知らずのうちに、給湯器を着火していることがあります。
お湯を使っている感覚は全くないため、気づきません。
でも、給湯器は確実に燃料を消費しています。

このような「塵も積もれば」的な状況を解消してくれるのが、「エコ水栓」です。

キッチンの蛇口を取り替える時は、是非、選択肢のひとつに加えてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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