壁掛石油給湯器の水落とし（水抜き）の仕方

博士

住宅設備の中でも給湯器の水抜きは手間がかかるし、面倒よね。

助手

壁掛石油給湯器だけではありませんが、「追いだき付」か「給湯のみ」かで、まず水抜きの仕方が異なりますし、「オートタイプ」か「標準タイプ」かで、また異なります。

はじめに

給湯器に関連するキッチン、洗濯機、洗面化粧台、浴室等の給湯配管の水落とし（水抜き）は、「住宅の水落とし（水抜き）の仕方」をご覧ください。

給湯器まわりにある水抜き栓、FLハンドル、２階でしたら階上ハンドル、電動リモートコントローラーのいずれかを「水抜き」側に操作して、給水配管の水抜きをしてください。

それから給湯器本体の水抜きを行います。

壁掛石油給湯器には、大きく分けて、浴槽の残り水を温めたり、入浴時お湯がぬるい時お湯を温める「追いだき機能付」とお湯を使用するだけの「給湯のみ」があります。

「追いだき機能付」には、自動で浴槽に湯張りを行い、湯が冷めたら自動で設定温度まで湯温を上げる「オートタイプ」とリモコンのスイッチを押して追いだきをかける「標準タイプ」があります。

長府製作所様の機種を参照し、「追いだき機能付オートタイプ」「追いだき機能付標準タイプ」「追いだき機能なし標準タイプ」に分けて、水抜きの仕方をご説明します。

浴槽の水を排出してください。

給湯器本体下部に「水フィルタ」「過圧逃し弁」「給湯熱交排水栓」がありますので、外してください。

水が出ますので、容器等で受けてください。

給湯器リモコンの運転スイッチを「入」にしてください。

給湯器リモコンのふろ自動スイッチを押してください。

給湯器リモコンの追いだきスイッチを押してください。
給湯器と浴槽の循環口をつなぐ配管の水を抜きますので、循環口から水が出なくなることを確認の上、リモコンの運転スイッチを「切」にしてください。

２分以上経過してから、給湯器の電源プラグを抜いてください。

給湯器本体下部にある「ポンプ排水栓」を外してください。

水が出ますので、容器等で受けてください。

「水フィルタ」「過圧逃し弁」「給湯熱交排水栓」「ポンプ排水栓」は、再使用するまで外しておいた方が良いのですが、なくしたり、付属のOリング等を傷つけて再設置した時水漏れしては困りますので、少し時間を置いた後、もと通りに取り付けても良いと思います。

浴槽の水を排出してください。

給湯器リモコンの運転スイッチを「入」にしてください。

２分以上経過してから、給湯器の電源プラグを抜いてください。

給湯器本体下部に「水フィルタ」「過圧逃し弁」「給湯熱交排水栓」「ポンプ排水栓」がありますので、外してください。

水が出ますので、容器等で受けてください。

給湯器リモコンの運転スイッチを「切」にしてください。

２分以上経過してから、給湯器の電源プラグを抜いてください。

給湯器本体下部に「水フィルタ」「過圧逃し弁」「給湯熱交排水栓」がありますので、外してください。

水が出ますので、容器等で受けてください。

「水フィルタ」「過圧逃し弁」「給湯熱交排水栓」は、再使用するまで外しておいた方が良いのですが、なくしたり、付属のOリング等を傷つけて再設置した時水漏れしては困りますので、少し時間を置いた後、もと通りに取り付けても良いと思います。

壁掛石油給湯器の水落とし（水抜き）の仕方について、「追いだき機能付きオートタイプ」「追いだき機能付き標準タイプ」「追いだき機能なし標準タイプ」の３種類ご説明いたしました。

しかし、壁掛石油給湯器に限らず、水抜きの仕方はメーカー、機種によっていろいろです。

また、「追いだき機能付標準タイプ」の場合、再使用時に水を張っただけでは使用できません。

循環ポンプに呼び水を入れなければ、追いだき機能は使用できないため、運転スイッチを入れてもエラーになります。

浴槽に循環口を越えるまで水を張り、ホースで循環口から水を送り、空気を抜くことが必要です。

取扱説明書があれば、まず良く読んで、「水抜き」も「循環口の呼び水」も、ゆっくり慎重に行ってください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。