毎年、寒くなると、水落としで悩みますよね。
では、どこをどうすれば良いのでしょう。
わかる範囲でご説明します。
住んでいる家の仕様を理解しましょう。
持ち家の方は、ご存じかもしれませんが、借家だったりすると、その家がどのくらい、冬場の水道凍結に強いのかわからないものです。
基礎断熱の一戸建てであれば、ほぼ水道凍結の心配はありません。
1階と2階で住人が異なるアパートであれば、ほぼ間違いなく水落としが必要です。
基礎断熱の一戸建て
家の基礎に換気口はありますか?
換気口が無ければ、基礎断熱の可能性が高いです。
洗面脱衣室に点検口はありませんか?
あれば、ふたを開けてみてください。
無ければ、流しに床収納庫はありませんか?
あれば、ふたを開けて、収納庫を床上まで上げてみてください。
床下にコンクリートが打ってありますか?
コンクリートが打ってあれば、基礎断熱の可能性が高いです。
コンクリートが打ってあっても、基礎に換気口があれば、基礎断熱ではありません。
基礎断熱は、給水・給湯の配管が設置されている、床下空間の暖かさも保ってくれますので、水落としの心配は無いと思います。
ただ、何日も家をあけるのであれば、家の中が0℃にならない程度の、暖房器具が必要になります。
基礎断熱ではない一戸建て
床点検口か床収納庫を上げた時、床下に砂が敷いてあった場合、基礎に換気口が開けてある場合、基礎断熱ではありませんので、給水・給湯配管の水落としが必要になります。
1階と2階で住人が異なるアパート
通常、給水・給湯の配管は、床下に設置します。
しかし、1階と2階で住人が異なるアパートの場合、天井裏に設置します。
もし、床下に設置していると、2階の住人が、水落としを忘れて、給水・給湯配管が破裂した場合、水が1階に降り注ぐことになります。
もし、1階の住人が不在であれば、住人が帰ってくるまで、水が降り注ぎ続けることになります。
天井裏に配管していれば、自分の住まいの天井から降ってきますから、すぐ気づいて水を止めるでしょうし、濡れるのも自分の家具ですから、1階の住人ともめなくて済みます。
天井裏にも断熱材は入っていますが、天井裏の空間を仕切って断熱することはまれにしかありません。
1階と2階で住人が異なるアパートであれば、給水・給湯配管の水落としが必要になります。
水落としをしましょう。
基礎断熱ではない一戸建ての水落とし
「流しまわり」
流し台の横に水抜栓はありませんか?
あれば、水抜栓のレバーを水抜き側に倒してください。
FLハンドルという、床に張り付いたような丸いプレートの中にハンドルが起こせるようになっているものの場合があります。
その時は、ハンドルを起こして、右に止まるまで回してください。
流しの蛇口を開けてください。
水は止まりましたか?
お湯はまだ止まりません。
「給湯器まわり」
給湯器の近くに水抜栓はありませんか?
あれば、水抜栓のレバーを水抜き側に倒してください。
水抜栓のほかに、給湯器の近くに、配管の水・お湯を抜くバルブがありますので、開けてください。
レバー式の場合とハンドル式の場合があります。
流し・洗濯機・洗面化粧台・浴室の蛇口を開けてください。
流しのシングルレバー混合栓は、水だけでなく、お湯の方も開けてください。
浴室のサーモスタット混合水栓は、サーモスタットを水側に回し、ハンドルを吐水に回してください。
十分空気を吸わせたら、ハンドルをシャワーに回してください。
次に、浴室のサーモスタット混合栓のサーモスタットをお湯側に回し、ハンドルを吐水に回してください。
十分空気を吸わせたら、ハンドルをシャワーに回してください。
蛇口から空気を吸わせないと、配管の水・お湯は抜けません。
蛇口には、水・お湯のハンドルだけでなく、水抜き用のつまみが付いています。
蛇口本体の下側であったり、水・お湯のクランク部分の付け根であったりしますから、すべてのつまみをゆるめて、水・お湯を抜いてください。
給湯器本体にも水抜き用のつまみや弁が付いています。
取扱説明書を良く読み、すべて抜いてください。
給湯器の種類によっては、給湯器への水の入りの配管に、減圧弁という弁が付いています。
減圧弁にも水抜き用のつまみが付いていますので、ゆるめて抜いてください。
「トイレまわり」
トイレの便器の横に水抜栓はありませんか?
あれば、水抜栓のレバーを水抜き側に倒してください。
タンクを背負った便器でしたら、レバーを回して、タンクの水をすべて抜いてください。
温水暖房便座の場合は、本体下側に、水抜き用のつまみが付いています。
取扱説明書を良く読み、すべて抜いてください。
タンクレストイレの場合も、便器に向かって左側のカバーをはずすと、水抜き用のつまみが付いています。
機種によっては、右側のカバーをはずすと、補助タンクの水抜きの仕方が書いてある場合があります。
取扱説明書を良く読み、すべて抜いてください。
2階にもトイレがある場合は、2階のトイレの壁に、電動リモートコントローラーという、水落としをするためのスイッチがあることが多いです。
電源スイッチを入れて、「水抜き」というボタンを押してください。
ランプの点滅が終わり、点灯すれば、操作は完了ですので、電源スイッチを切ってもかまいません。
便器本体の水抜きは、1階のトイレと同じように、取扱説明書を良く読み、すべて抜いてください。
「散水栓まわり」
屋外に散水栓がある場合は、蛇口を開けて、水抜栓のレバーを水抜き側に倒してください。
水抜栓と散水栓が一体になっている散水栓柱の場合は、蛇口を開けて、散水栓柱本体の上にあるハンドルを右に止まるまで回してください。
屋外の水は、間違いなく凍結しますので、寒くなったら必ず水落としをしましょう。
1階と2階で住人が異なるアパートの水落とし
アパート1階の水落とし
アパート1階の水落としの仕方は、一戸建ての水落としの仕方と同じ場合が多いです。
ただ、水・お湯の配管が天井を通っているとイメージしてください。
配管が下からくる場合は、蛇口から空気を吸って、水は下に抜けていきます。
しかし、天井配管の場合は、配管が上からきますから、縦配管部分の水は蛇口から抜けていきます。
なかなか水がきれない場合もありますし、蛇口の吐水口だけでなく、蛇口本体の水抜きつまみも、きちんと開けて、水を抜きましょう。
アパート2階の水落とし
アパート2階は、水抜栓の数が少ないと思います。
給湯器の近くの壁に、電動リモートコントローラーというスイッチがある場合が多いです。
電源スイッチを入れて、「水抜き」というボタンを押してください。
階上ハンドルという1階から立ち上がっているハンドルの場合もあります。
その場合は、ハンドルを止まるまで右に回してください。
給湯器まわりの配管に、縦配管分の水・お湯を抜くバルブが設置されていると思います。
バルブの先が切れている場合は、容器で受けて、バルブを開けてください。
その後、一戸建ての水落とし同じように、すべての蛇口を開け、蛇口本体の水抜きつまみを開け、給湯器本体の水抜き、便器本体の水抜きと進めていきましょう。
まとめ
・自分の住んでいる家の仕様を理解しましょう。
・基礎断熱の一戸建てならば、水落としの必要はありません。
ただ、何日も家をあけるのであれば、家の中が0℃にならない程度の暖房器具が必要になります。
・基礎断熱ではない一戸建ての場合は、水落としが必要です。
・1階と2階で住人の異なるアパートの場合も、水落としが必要です。
・配管の水・お湯だけでなく、蛇口や給湯器・便器・温水便座など器具の水もきちんと抜きましょう。
各器具の取扱説明書が役に立ちます。
補足
配管の水・お湯を抜くのも大事ですが、給湯器や便器・温水便座など器具に残る水を抜くことも大切です。
配管が破裂した場合は、破裂した部分の配管を取り替えるという修理になりますが、器具の内部で凍結破裂により破損した場合は、部品が凍結によって膨れ上がり、交換したくても、部品のとりくちが合わず、修理不可になることが多いです。
器具の交換は、とても高い出費になります。
手間を惜しまないようにしましょう。
補足2
・家をあけなくても、毎晩水落とししないと水道が凍結する。
・毎晩水落としするのは面倒くさい。
・そこまできっちりでなくてもいいから、何か良い方法は無いのか?
と思っている方へ
水もお湯も、動かないと凍りやすくなります。
朝まで、一度も動かなかった配管の水・お湯は、とても凍りやすいです。
夜トイレに起きたら、トイレに行くついでに、流しの水・お湯、洗濯機の水・お湯、洗面化粧台の水・お湯、浴室の水・お湯と出してまわりましょう。
特にお湯は、熱くなるまで出しましょう。
水・お湯を動かすことで、凍結しずらくなります。
トイレの温水暖房便座の便座の温度設定と温水の温度設定は「高」にして、便蓋は閉めておきましょう。
保温効果により、凍結しずらくなります。
給湯器などがある脱衣室、便器があるトイレなど、特に寒い場所には、小さな電気ヒーターを置きましょう。
その日の冷え込み具合しだいですが、何もしないよりは効果があると思います。
今回は水落としの仕方についてお話しました。
暖かい地域にお住いの方々には、何のことかわからないような話だったかもしれません。
寒い地域にお住いの方々でも、うちの地域ではそんなやり方はしないとおっしゃる方もいるかもしれません。
それでも、何らかの役にたったと思ってくださる方がいらっしゃれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。